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『ホリミヤ』沼ガイド──付き合ってからが本編で、卒業まで飽きない

4巻で付き合う。9巻でプロポーズ。ラブコメとしては、早すぎる。初めて読んだとき、私も「早くないか」と思った。告白までを引っ張って、くっついたら終わり。ラブコメはそういうものだと思っていたからだ。でも『ホリミヤ』は、くっつくまでの話じゃない。...
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『令和のダラさん』沼ガイド──ぶっ飛んだ姉弟の日常の下に、何百年分の縁が埋まっている

祟り神に無茶振りする姉弟のコメディ。そう聞いて読み始めるなら、それで合っている。上半身は巫女、下半身は大蛇。そんな怪異に向かって、中学生の姉と小学生の弟がカップ麺とコーラを供え、「ダラさん」と呼んで懐く。怪異のほうがツッコミに回る。毎話、ち...
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『氷菓』沼ガイド──小さな違和感が、ほろ苦い真相に変わる

謎を解いて、すっきりして終わる。ミステリーとはそういうものだと思っているなら、『氷菓』は少し違う。この作品で謎を解くと、ほろ苦いものが出てくる。誰かの事情、誰かの過去、明るいだけではない人間関係。それでも読む手が止まらない。むしろその苦味こ...
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『瑠璃の宝石』沼ガイド──拾った石に人間以上の歴史がある

道端に転がっている石を、じっと見たことがあるだろうか。私はなかった。石は石だ。蹴飛ばすか、跨ぐか、そもそも視界に入らないか。それが普通だと思う。『瑠璃の宝石』を読むと、その「普通」が壊れる。キラキラしたものが好きなだけの女子高生・瑠璃が、鉱...
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『侵略!イカ娘』沼ガイド──侵略されたのはこっちの心だった

海から侵略者がやってきた。海を汚す人類を懲らしめるために。──のだが、この侵略者、海の家の壁を壊した弁償でバイトをしている。侵略はまっったく進まない。それどころか、誰よりも地上を楽しんでいるのは本人だ。『侵略!イカ娘』はそういう作品だ。そし...
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『WORKING!!』沼ガイド──まともな奴が一人もいないファミレスへようこそ

まともな奴?そんなのいませんけど?『WORKING!!』を語るなら、まずここからだ。この作品、主人公からしておかしい。小さいものしか愛でられない「ミニコン」。なんだよミニコンて。一歩間違ったらアウトなやつだ。普通、主人公は読者の分身になる常...
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『徒然チルドレン』沼ガイド──気になるところで切られて永遠に読み続けてしまう

恋愛漫画の主役は、普通1組だ。多くても2、3組。『徒然チルドレン』はその常識を最初から捨てている。とにかくカップルの数が多い。読み始めて最初にびっくりするのがそこだ。しかもどのカップルも個性的で、見ていて飽きない。全部でいったい何組いるのか...
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【沼ガイド】久保さんは僕を許さない|距離感バグの甘さと色付いていく日常

今回沼へ誘いたいのは『久保さんは僕を許さない』だ。甘い。とにかく甘い。だが読み終えてみると、甘さ以上に「モブだった主人公の日常が色付いていく物語」として心に残る。ちょっと不思議なラブコメだ。全12巻で完結済み。アニメ化もされている。今から沼...
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『あかね噺』沼ガイド──落語を知らなくても、この沼は深い

「落語の漫画」と聞くと、ちょっと身構える人がいるかもしれない。古典芸能、難しそう、自分には縁がない。わかる。でも『あかね噺』はそこを軽々と飛び越えてくる。落語をひとつも知らなくても、気づけば主人公の高座に前のめりになっている。なぜそうなるの...
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『黄泉のツガイ』沼ガイド──この作品は底が見えない

荒川弘がまた、底なしの作品を投げてきた。『黄泉のツガイ』。日本の民俗と怪奇が交錯する、新感覚のツガイバトル。これがもう、とんでもない作品だ。1話で世界がひっくり返る導入。読むたびに見つかる「対」の構造。全員が主役級の存在感を持つキャラクター...